身体の軸とは
人間がバランスを保って立つために、身体の中心に目に見えない一本の芯が通ってます。
この目に見えない芯と、サッカーは深く関係します。
この芯のことを軸と呼びます。
以下の動画でご確認ください。
サッカーにおいて、身体の軸の概念はとても重要になります。
身体の軸とボールの関係性
次は、その軸とボールの関係性についてです。
ボールを扱う際に軸はどこにあり、どのような傾向になるのか。
このように身体が安定した状態でプレーすることを中心軸のプレーと呼びます。
そして、ボールを軸の近くに置いておくことが最も安全な状態なので、ボールを中心軸に寄せる傾向にあります。
ただ、この中心軸のプレーは、プレーの幅が極めて小さくなる傾向にあります。
中心軸のプレーヤーが敵の裏にでる方法①
では、実際ボールを扱って相手をかわす際のプレーです。
中心軸のプレーヤーは、敵がきた時にどういう動きの傾向になるのか。
身体を安定させるために中心軸を固め、その状態でボールを運ぶため
純粋な推進力が生まれないのです。
身体を安定させながら、さらにボールを扱う、、、
実は、これらは相反するものです。
ボールを扱うとは、極論言えば、片足でプレーするということです。
バランスが極めて悪い状態でプレーすることを意味します。
しかし、ここでは身体のバランスを保ちながらボールを扱ってます。
ここで紹介したダブルタッチは良くない例として挙げましたが、
正しいダブルタッチの方法は後ほど説明いたします。
次は、別の方法で敵をかわすプレーです。
中心軸のプレーヤーが敵の裏にでる方法②
次は、中心軸のプレーヤーが、自らアクションを起こし相手の裏にでる方法です。
このように、推進するために、ボールと軸を切り離すプレーを選択します。
切り離さなければ、大きく推進できないのです。
この、スペースに大きく蹴り出すプレーは実際とても有効になります。
しかし、ここで言いたいのは、このプレーに偏ってるプレーヤーは危険信号ということです。
とても効果的で、簡単にできるプレーなので、味をしめてしまったら最後。
甘い罠によって成長を蝕むことになります。
中心軸のまとめ
以上、中心軸のまとめです。
中心軸の特徴を示しました。
二軸
さて、次は異なる軸のお話です。
先ほど、少し上記で説明しましたが、
安定した状態で、不安定なスポーツをプレーする事は相反すると。
不安定なスポーツは、不安定な状態のままプレーすることが必要となります。
要するに、不安定な状態に慣れるという事。
つまりは、不安定な状態で安定するという事です。
アイススケートを思い出してください。
初心者は中心に軸がある状態、
つまり、身体を安定させた状態でアイススケートをスタートします。
この状態では、前に進むスピードが遅いです。
そして、特徴として左右の足の入れ替えるスピードは早くなります。
それは、中心軸を保つために足を素早く入れ替えなければ、中心軸が倒れてしまうからです。
スケートとは不安定なスポーツです。
その中で、良いパフォーマンスを出すには、不安定な状態で安定する必要があります。
それは、片足に重心が完全に乗ることを意味します。
中心にある軸を、股関節上に移動させて、その状態で安定することができるという意味です。
それを、左右入れ替える事が出来て、初めてスケート上達の入り口に立ちます。
サッカーも同じなのです。
ボールを扱うとは、片足が浮いてる状態になります。
とても不安定なスポーツになのです。
さらに、その状態でボールを運んだりするのです。
正しい動作なしに、高いパフォーマンスは出せません。
二軸での縦の動作
二軸でのドリブル方法をご紹介いたします。
中心軸と二軸の大きな違いは、ボールを蹴る動作と、地面を蹴る動作の違いです。
仮に、ボールをタッチする足を「前足」とすると、ドリブルは「後ろ足」で行うイメージを持つ方が良い。
— サワダカズタカ (@makeplay_fun) December 3, 2018
こう説明した理由は、前足でドリブルするとはボールを蹴るということを意味します。
後ろ足でドリブルをするというのは、後ろ足で地面を強く蹴り、
その反動で軸を入れ替えてボールに軸を寄せることを意味します。
二軸での横の動作
次は、横の動きの二軸動作です。
軸を倒すと加速ができません。だから、必ず軸は立てておく必要があります。
そして、加速するために、軸の移動による反動を利用します。
そこで必要となるのが、ステップです。
ステップとは、軸を移動させるためのスイッチとなります。
敵の動きを止める軸移動
ここでは、敵の動きを止める軸の動きを説明します。
敵の動きを止めるはとても重要です。
理由は以下です。
敵より先に動けるため、敵の裏に出ることができる。
主導権を握ってプレーができる。
有効なフェイクは、足先だけではいけません。
軸の移動で、身体全体を使うことです。
シザースの軸移動
次は、シザースでの軸移動の説明です。
一般的に指導されてるシザースは、軸移動を必要としないシザースです。
中心軸を固定したシザースです。
またぐ事がフォーカスされ過ぎて、軸移動を必要としないシザースになります。
フェイントは、軸の移動を習得した後、または平行して教えるべきです。
二軸でのダブルタッチ
上記で、中心軸でのダブルタッチについて説明しました。
これは小学生年代で多く使われる技術です。
コーンを使ってのダブルタッチの練習を多用する事で
そのような使い方を身につけてしまいます。
以下は、正しいダブルタッチの方法です。
留意点としては、頭の位置が上下しないように確認することです。
以上が、身体の軸と、ボールの関係に関する記事でした。
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