サッカー上達

リフティング上達のコツは動作の見直しから【思うように身体を動かせることが先決です】

リフティングなんか出来なくても、サッカーの上達には関係ない!!

という理由で、リフティングをおろそかにしている方がいましたら、引き続き以下の記事を読んでください。

リフティング上達のコツは動作の見直しから

努力は正しい方向に向けれなければいけません。

以下の手順でお話ししていきます。

①リフティングは何のために行うのか
②正しいリフティングのやり方は
③リフティングが伸び悩む理由
④リフティングのコツ

リフティングは何のために行うのか

リフティングとは、それ自体を目的とするのではなく、サッカーの基礎動作を身につけるためにあると考えてください。

その基礎動作とは、

「タイミング」と「多軸の動き」

を養うことにあります。

これにより、身体を大きく、また思い通りに動かせる身体作りにつながります。

タイミングと多軸に関する記事は以下からご覧ください。

正しいリフティングのやり方

リフティングには、片足や両足で行うリフティングや、つま先の部分や太ももで行うリフティングなど様々なやり方があります。

しかし、サッカーの基礎動作を身につけるリフティングには以下です。

①片足で行う
②足を水平な位置まで上げる
③足の甲で蹴る

以上がポイントになります。このリフティングを行うことで、サッカーの基礎動作が身についていきます。

理由は、上記のポイントで行うことで、身体の軸を入れ替えてリフティングを行う必要が出てくるからです。これが多軸の動きと呼ばれるものです。上記のポイントを留意することより、多軸の動作で、正確にタイミングをとるための訓練になります。

では、なぜ両足でのリフティングでや、チョンリフはダメなのか。それは、身体の軸を中心で固定させた状態でリフティングすることになるからです。これは安定した状態でリフティングを行うことになり、中心軸の固定化に繋がります。

リフティングの回数を伸ばす事を目的とするなら、身体の軸を中心に固定させた方がやりやすいので推奨しますが、サッカーの動作という観点からいうと、中心軸を固定させる訓練は良くないです。

ですので、初心者は必ず片足のリフティングから習得させるようにしましょう。

リフティングが伸び悩む理由とは

以下が伸び悩む理由です。

成長曲線を理解していない
思い通りに身体が動かせていない
ボールをリフティング仕様にしていない
子供は足首を固定することが出来ない

成長曲線を理解していない

リフティングが10回できない子供でも、2ヶ月もあれば100回は達成できます。しかし、そのためには成長曲線を理解する必要があります。これを見誤るとモチベーションが続かなく、途中で挫折することにつながります。

リフティングには4段階の成長の壁があり、1つクリアすると次の壁に向かうイメージを持ってください。

以下です。

10回(1つ目の壁)
20回(2つ目の壁)
50回(3つ目の壁)
100回(4つ目の壁/ゴール)

そして、成長曲線は以下のように推移します。


このように、成長は日数と回数が正比例するのではなく、曲線を描いていきます。つまり、最初の10回でつまづく子供とは、成長曲線が正比例であると考えているため、途中で挫折してしまうのです。

つまり、これを見てわかるように、一番難易度の高いの壁は、最初10回になります。その次が20回、そして50回、100回と続きます。

回数が増えていくほど難易度が低くなります。

10回(1つ目の壁)→超難(2weeks)
20回(2つ目の壁)→難(4weeks)
50回(3つ目の壁)→普通(6weeks)
100回(4つ目の壁/ゴール)→易(8weeks)

日数は目安です。

思い通りに身体が動かせていない

リフティングができない子供とは、簡単に言うと思い通りに身体を動かせていないということです。最初の10回20回を超えれない子供は、そういう子供になります。ですのでまずは、リフティングの練習と同時に、身体作りを優先する必要があります。

ボールを使わずに、リフティング特有の動作を取れるようにすることです。これは、音と多軸動作で行います。ダンスの練習と同じで、しっかりとタイミングを取って正確に動作をとることができるようにするのです。それと並行してリフティングを行なっていきます。

リフティング20回達成とは、徐々に身体を動かせるようになっている目安ポイントになります。

ボールをリフティング仕様にしていない

リフティングはあくまでも、サッカー特有の動作を作るためにあります。ですので、ボールは空気圧を甘く設定し、反発力を低くしてやりやすくしておく必要があります。

過去に、海外の視察に行った時(バイエルンミュンヘン)、U-8の子供達の使っているボールが、5号球くらいの大きさで、少し柔ら目のボールでした。ビーチサッカーのボールに似ています。

当然、大きくて反発力が低いボールはプレーを簡単にします。初心者には、できるだけ簡単にプレーできる環境を与え、サッカーの感覚を早く磨くことが成長に繋がるといったところでしょうか。

リフティングもそのような意図で、柔らかく簡単にすることです。

子供は足首を固定することが出来ない

あと、リフティングの難しさとは、タイミングを合わせることだけではなく、足首を固定させなければいけないところにあります。これが、幼少期の子供にとってとても難しいのです。

ですので、最初はスネに近い部分でリフティングをさせると良いです。目的は、あくまでも多軸の動きでタイミングを取ることです。
そのためにも、ボールは柔らかめにしておく必要があります。あと、スネに近い部分で蹴るメリットはそれだけではなく、足を水平に上げることにつながります。

そして、タイミングが取れるようになってくると、次は足首を固定して、足の甲でリフティングさせます。

リフィングとは、たくさん回数をこなす事が目的ではなく、タイミングと多軸の動きの習得のために行うべきです。

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