指導者

少年サッカーの指導者について

スクールの選び方、チームの選び方、それらの基準がわからないため、どこを選んでよいかわからないのが現状だと思います。

それにより、本来は成長する子供が、入るスクールやチームによって、成長が阻害されることも多々あるのではないかと思っています。それを少しでも避けるために、保護者のリテラシーを上げることはとても大切だと思います。

子供の事を本当に思っているのは親だけです。良い指導者とそうでない指導者を見分けるために、少し指導者という立場について私見を述べてみます。

少年サッカーの指導者について

サッカーの指導者という立場は特異です。
皮肉にも、関心の置く先が「子供」でなく、「指導者という立場」にある方々が少なくないからです。

指導する立場とは何か。指導者とは、一言で言えば支配者です。
残念ですが、支配する立場にどっぷり浸かって指導している人も少なくありません。

知らないということを知る

これは私見ですが、指導者とは教える立場であってはいけないと思っています。
自分は何もわからないという前提に立つべきだと思っています。

だから、教わる立場なのです。わからない時は、わからないと言わなければいけません。
そして教わる対象は、もちろん子供です。インプットすべき情報などは後からついてきます。

唯一すべきことは、子供の成長と向き合うことだけなのです。

指導者も未熟者

教えるとは、自分は知るという立場で場を支配するということ。
学ぶとは、自分は知らないという前提に立ち、子供の成長に関心を持つということ。

前者は、「コントロール」に関心があり、後者は、「質問と観察とチャレンジ」に関心があります。
子供を観察し続け「なぜ」を繰り返します。

「本当の経験」といものを蓄えていくのは後者です。その分失敗もたくさんありますが、本当に子供の成長に影響を与える指導者とは後者です。

指導者の立場を「成熟した人物像」と理解しているならば、真っ先に知識を蓄えにいくことになると思います。しかし、そこを目指した時点で立場に関心がある可能性があります。

必要なのは、指導者という立場はどこまで行っても未熟であるという認識です。
ですので本来、指導者という言葉自体が妥当でないのかもしれません。

資質という観点から、指導者とは後者であるべきだと思っています。なぜなら指導の対象が生き物で、千差万別だからです。

立場という甘い蜜

「立場への関心」とは憧れからくることが多いです。そして、憧れとはコンプレックスやトラウマからくる場合があります。

さらに、その立場を確立すると、立場を守るために執着するようになります。立場の先にある、本当にフォーカスしなければいけないことは二の次になります。

全ての行動が、立場を正当化するためのものとなります。
指導者が、子供に対して感情的になって怒る行為というのは、コントロールできない状態を正当化するための、自身の「立場」というものを意識した行動である可能性があります。

これは、子供に関心があるように見せかけて、実は自分の立場に関心があるわけです。
本来、怒るという感情は自身の内側に問題があるのです。

本当に子供のことを考えると、なぜそうなるのかを考えるはずです。問題点をあぶり出すことに力を注がなければいけません。指導者の立場とは、支配欲を簡単に満たせる場所なのです。

どのジャンルでもそうですが、立場に関心をもって、立場を確立する人は的外れであることが多いです。

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